SNSなどでよく話題に上がる佐賀県のナカシマファームさん。
チーズ工房で販売のある「BROWNCHEESE」(以降ブラウンチーズ)は、本来捨てるはずだったホエイから作られる日本初のブラウンチーズなんです。
そんな環境にもやさしいブラウンチーズをご紹介していきます!
ブラウンチーズの特徴
チーズの名前 | BROWNCHEESE(ブラウンチーズ) |
チーズの分類 | 乳清チーズ/ホエーチーズ |
原材料 | 生乳(佐賀県産)、乳清 |
内容量 | 90g |
産地 | 佐賀県嬉野市 ナカシマファーム |
まず目を引くのが、中身のブラウンチーズを想像させる茶色くかわいらしいパッケージ。
こんなにかわいいとパケ買いしちゃう~
サイズも90グラムと無理なく食べられるサイズで、ちょうどいいですね!
ブラウンチーズは元々北欧ノルウェーの国民食として愛されてきたチーズです。
ノルウェーでは朝・昼・夕と、どの食事でも出てきたりするそう。
実はチーズじゃない!?
ブラウンチーズはホエイから作られることで、日本の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の定めとして「乳等を主要原料とする食品」に分類されています。
日本の区分として、ブラウンチーズはチーズではないということになります。
最近「キリのクリームチーズ」も同じ「乳等を主要原料とする食品」に分類になったよね!
ホエイとは?
チーズは主に、原料である牛乳の脂肪分を固めて作られる食品です。
脂肪分を固めると、水分が残り、その副産物である水分がホエイ(乳清)と呼ばれます。
捨てられていたホエイって?
冒頭にも書きましたが、ナカシマファームさんのブラウンチーズは、本来捨てられるはずだったホエイを原料として作られているチーズなんです。
このホエイはチーズを作る際に大量に出るため、それをすべて処分していました。
大量って言ってもどのくらいの量なの?
チーズ作りに使った牛乳の8割前後がホエイって言われているよ!だから、牛乳の8割前後を捨てていたんだ。
多くのチーズ工房では、1リットルの牛乳から200グラム程度のチーズができ、残りはホエイとして処分されてしまうんです。
(フレッシュチーズやハードチーズによっては、ホエイの出る量は多少変化します)
どのタイミングでホエイが出るかなど詳しく書いてある記事があります。
こちらの記事をご参考ください!
捨てられていたホエイから作られる日本初のブラウンチーズ
ナカシマファームさんでは、処分を余儀なくされていたホエイから、日本で初めてブラウンチーズを商品化することができました。
現在では多くのチーズ工房でブラウンチーズを出していますが、その第1号となる記念すべきチーズなんです。
砂糖不使用でもものすごく甘い!
ホエイには乳糖と呼ばれる糖分が多く含まれています。
牛乳ってほのかに甘くないですか?特にホットミルクなんかは甘いですよね!
その甘さの正体が乳糖です。
ブラウンチーズを食べたとき想像よりも甘くてびっくりしますが、これはホエイを煮込むことで乳糖が濃縮した甘さなんですよ!
マツコの知らない世界など取り上げられることが多い
マツコの知らない世界などといったマスメディアに取り上げられたり、数々のチーズコンテストに入賞している実力派チーズです。
- Japan Cheese Awards 2018 金賞・部門NO1
- WORLD CHEESE AWARDS 2019 銅賞
- Japan Cheese Awards 2020 銀賞
- Japan Cheese Awards 2022 銅賞
ブラウンチーズを食べてみての感想
紙パッケージの下にはさらに真空パックに詰まったブラウンチーズが入っています。
袋を開けるとふわっと甘く香ばしい、どこか懐かしい香りがしてきます。
乳糖を多く含むホエイを煮詰めて作っているため、糖度が50%以上もあるのが驚き!
口に含むと砂糖のようにきつい甘さはなく、ふわっとミルクの香りとやさしい甘さが幸せにさせます。
初めはキャラメルのようなコクとねっとりした感じで、口からサッと溶けるのではなく本当にキャラメルに近いです。
あとにはきな粉や黒糖のような香ばしい風味を残してふわっと消えていきます。
これはチーズを食べるぞーってよりは、キャラメルなどのスイーツを食べる感覚で食べたほうが良いのかも?
身近なもので例えると、塩キャラメルに近いです。
ブラウンチーズのおすすめの食べ方
北欧ではそのまま食べたり、薄くピーラーなどで削ってトーストに乗せたりすることが多いそうです。
他にも、5㎜や1㎝角に切ってコーヒーのお供にどうぞ!
上にも書きましたが、チーズというよりもキャラメルなどといったスイーツ感覚で食べて頂きたいので、まずは是非そのまま食べてみてください!
食感を楽しみたい場合は冷蔵庫から出してすぐに。
風味を楽しみたい方は冷蔵庫から出して20分程度経ち、なるべく常温に戻してから食べてみてください。
ブラウンチーズを食べるなら…
恐らく催事などを優先しているため、インターネットでの購入は数か月待ちがほとんどです。
待てる方は公式サイトorふるさと納税で届くのを気長に待ちましょう!
すぐ手に入れたい方はそれぞれの地域に催事で出店しているか要チェック!
現地に行けばすぐ手に入ることが多いです。
催事でも午後は売り切れていることも多い人気商品なので、午前中から昼間に行くといいかも?
ナカシマファームを特集した書籍紹介!
以前の記事でもこの書籍をご紹介しましたが、日本のチーズ工房に焦点を当てたツウな書籍があるんです。
それが「日本のナチュラルチーズ」という書籍。
このナカシマファームも掲載されており、チーズ作りへの熱意と想いも知ることができますよ!
今回購入したお店
インターネットでは2か月近く待つことから、国産のチーズ工房のみに着目して販売している、Fromage d’Or(フロマージュ・ドール)さんの催事店舗で購入しました。
今回催事で購入したFromage d’Or(フロマージュ・ドール)さんはこちら!
催事の出店情報も載っているので要チェックです。
Fromage d’Or(フロマージュ・ドール)
店舗は無く、東京周辺の催事に多く出店しています。
https://fromagedor.com/
チーズ工房情報
佐賀県にある実店舗はこちら!
工房名 | ナカシマファーム |
住所 | 〒849-1421 佐賀県嬉野市塩田町大字真崎1488 |
営業時間 | 11:00~16:00(土日は10:00~16:00) |
定休日 | 月・火曜日 |
電話番号 | 090-5293-8680 |
駐車場 | あり |
ホームページ | https://www.nakashima-farm.com/ |