【コンテ】熟成期間ごとの違いと特徴【一挙ご紹介!】

コンテ1つでも8か月、12か月、18か月、24か月、30か月など、様々な熟成期間のチーズが販売されています。

以前コンテを紹介したブログ記事を書いたのですが、熟成期間の違いまで書いていないため、こちらの記事で詳しくご紹介していこうと思います!

目次

コンテとは?

右から8ヵ月、24か月、30カ月
チーズの名前コンテ(Comté)
チーズの分類ハードタイプ
原料乳牛乳
産地フランス

日本ではチェダーチーズなどを再加工して作られるプロセスチーズが1番消費されていますが、チーズの本場フランスではどのチーズが1番消費されているでしょう?

それはこの記事でご紹介しているコンテが1番消費されているんです。

このチーズの魅力は何といっても…作られた場所・季節・熟成期間などが変わることで
「別のチーズなの!?」
と思わせるほど、チーズの味・風味といった特徴が変わってきます。

コンテの昔話、テロワールによっての違いなど詳しく書いてあります。コンテについて詳しく知りたい方はこちらのブログ記事でチェックしてください!

熟成期間の違いについて

ミルクからチーズを作り、4か月以上熟成したものをコンテとして販売ができます。
ただ日本で扱われている多くは8か月以上熟成の物がほとんどです。

8か月以降は12か月、18か月、24か月と販売されていることが多いです!
あまり見かけないのですが、30か月や36か月、42か月物もあるそうですよー!

これから、私が今まで食べたことのある熟成期間のコンテについて書いているので、興味があれば読んでみてください。

8か月熟成

日本で一般的に販売されている中で比較的熟成期間の短いコンテ。

価格も安く、料理にもガンガン使える価格帯です。
実際、これ以上の熟成期間があるコンテは料理に使わず、そのまま食べたほうがおすすめ!

参考価格:100グラム1000円前後

見た目

表皮はまだ薄い茶色で全体的に明るく、中身には水分があり若いチーズだなということが見てわかります。

水分量が多く結構柔らかいため、何も言われないとセミハードチーズと勘違いしてしまうほど特徴が似ていました。

特に香りが強く、ミルクの甘い香りが漂ってきて、早く食べたくなっちゃいますね!

味・風味

ハードチーズなのになめらかで、若いながらもコンテ特有の風味がします。
味は比較的シンプルで、ミルクのコクや甘み、香りが楽しめるので、白カビタイプやフレッシュタイプのチーズが好きな方にはたまらないはずです!

MARI

ミルクの味をしっかり味わいたいならこのチーズがおすすめです!

24か月熟成

日本で一般的に販売されている中で熟成期間が1番長いコンテ。

グラム単価も一般的なナチュラルチーズと大きく変わらず、うまみやコスパから見て、個人的にこの熟成期間のコンテをもっともおすすめします。

料理に使うよりも、そのままカットして食べてみてください。

参考価格:100グラム1300円前後

見た目

表皮は茶色で粉っぽく、白い粉を時々吹いているような見た目でした。
中身は黄色っぽくよく見るハードチーズの色合いをしています。

香りも良く、強い甘みと、少し酸味のあるようないい匂いがしてきます!

また、熟成期間が長いからかパルミジャーノ・レッジャーノほどではないですが、ぽろぽろと崩れるような水分量で、うまみが凝縮されていそうです。期待がもてます…!

味・風味

口に入れてみるとふわっと豊かなミルクの香り、甘さが一気に広がります…!

口の中で溶けてくるとすごく複雑な味で、何と言ったらいいかわからない美味しさが広がって。
本当においしいですこれ!

甘み、酸味、塩味それぞれあるし、熟成期間が長いからか、少しローストされたようなスモーキーな味・香りもあります。
またそれぞれの味がすごく濃くて、スッと消える感じではなく、ずっと口に残っていて幸せ気分です♪

ちなみにコンテの表皮も食べてみましたが、正直あまりおすすめしません!
うまみが抜けきってしまって味があまりしませんし、しいたけのような不思議な味がします(笑)
ぽそぽそで口の中にひたすらとどまり続ける感じ…

MARI

あっでもそんな表皮も残しませんけどね♪

30か月熟成

たまたまお店で並んでいたので購入しました。

30か月のものは珍しいそうで、店員さん曰く
「フランスの熟成士さんに無理言って、日本に取り寄せてもらっている」
とのことでした。

熟成30か月以上のコンテはそもそも製造量が少ないことと、本国フランスで主に消費されてしまうため、日本に回ってこないそうですよ!

参考価格:100グラム1800円前後

見た目

24か月物と比較して、皮は結構落ち着いていてきれいな茶色をしています。

肝心の中身は、スーパーでも見るパルミジャーノ・レッジャーノのような水分量に近く、見るからに乾燥しています。
カットをするだけでぽろぽろと崩れます!
また、色は熟成期間が長くなってもそこまで変わらず、熟成期間が異なるコンテを一斉に並べるとわからなくなるくらいです。

断面にはアミノ酸が結晶化した白い粒が多くついていて、熟成の長さを物語っていますねー!
食べるのが楽しみです♪

味・風味

口に含んだ瞬間、熟成されているチーズの複雑な香りが一気に駆け抜けていきます。

味はとても複雑で、一言で表すことが難しい味をしているんです。
うまみや、酸味、塩味、苦み、どれをとっても強くて、食べた後も長く残る味でした。

他の熟成期間のものと違い、牧草の香りやキノコのような熟成香が特徴だなぁと思いました。

ただ、食べたチーズの状態が良くなかったのかはわかりませんが、苦みが強く、24か月程度で止めたほうがおいしく感じられました。

試しに皮も食べてみましたが、さらに厚くなりパサパサでゴムのような…うまみも完全に抜けていて、苦みが結構強かったです。
30か月以上の皮は素直に残した方がよさそうです…!

KEN

日本酒のような香りがしたので、日本酒と合わせるといいかも!

さいごに

数種類紹介しましたが、熟成されたうまみの強いチーズが好きだったり、フレッシュチーズのような爽やかな味が好みだったりと人それぞれなので、結局は自分の舌で確かめてみるのが1番です!

わからないことは販売店の店員さんに聞いてみるといろいろな話も聞けて面白いですよー♪

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