クセの強いチーズの代表格として名高いウォッシュタイプのご紹介です!
ウォッシュタイプのチーズ特徴って?
外見のクセは強いですが、食べてみると香りは気にならないですよ!
口に含むとチーズはなめらかで、ミルクのコクや甘みがダイレクトに伝わってくるのが特徴です。
また製造方法も特殊で、ウォッシュタイプという名前の通りで、チーズを丸々洗っちゃうんです!
洗うって言ってもどういうこと??
作る過程で、チーズ表面を塩水や地域の酒でごしごし・じゃぶじゃぶと洗い熟成をさせるんです。
なんで洗うの?
洗うといってもきれいにするというわけではなくて…
洗うことでウォッシュタイプにとって重要な菌である、リネンス菌を効率的に繁殖させることができます。
また、チーズにとって有害な菌はウォッシュする工程で殺菌されます。
さらには…
塩水や酒で洗うことで、ウォッシュ液がチーズ内部に浸透し、保存性を高めているんです!
昔の人の知恵ってすごいよね‥‥
リネンス菌ってどういう役割?
ウォッシュタイプのあの匂い・ねばねばを出している犯人です。
リネンス菌は熟成が進むことでチーズ表面の色を白から黄色、黄色からオレンジへと変化させていきます。
色が変わっていくとねばねば度が増して、さらには匂いも増していきます。
実際ビジュアルは…というところですが、食べてみるとウォッシュタイプだけでしか味わえない風味がありとても通向けになっています。
リネンス菌はウォッシュタイプを作るうえで、特有の風味を出し、あのならかな食感を生み出してくれるんですね。
ウォッシュタイプの選び方【購入時】
このタイプのチーズは選ぶのがとても難しいです。
種類によって熟成具合が異なりますし、乾燥していた方がいいもの・表面が湿っている方がおいしいもの様々です。
そのため、専門店であれば必ず店員さんに聞いてから購入するようにしましょう。
スーパーであれば、賞味期限から遠いものはクセが少なく食べやすいです。
賞味期限から1週間いないものもであれば熟成が進んでおりクセが強いです。
好みに合わせて選ぶようにしましょう!
ウォッシュタイプのおすすめの食べ方
どのチーズもそうですが、基本的にそのまま食べる方法が1番おすすめ!
特に常温に戻してから食べることをおすすめします。
ウォッシュタイプは冷蔵庫から出してすぐ食べると、ぷりぷりでそれはそれでおいしいです。
ただ、1~3時間出してから食べたほうが、中身がとろけだしてきてチーズの風味をよく感じることができるようになります。
苦手な場合は、香りが薄い冷蔵庫から出してすぐに食べる方法がいいかな?
外側の皮が臭いけど食べられるの?
ウォッシュタイプの匂いの原因は表皮にあります。
そのため、苦手な方は無理に食べるより取り除いてしまいましょう。
ただ、オーブンなどで熱してみると匂いが穏やかになるので、1度そちらも試してみることをおすすめします!
ウォッシュタイプの切り方
道具編
柔らかいので、ブリーナイフや、穴の開いたチーズナイフを使うことをおすすめ!
刃の幅が狭く柔らかいチーズにもスッと刃が入り、チーズが刃につきにくくきれいに切ることができますよ。
特に穴の開いたチーズナイフは、他にも柔らかめなチーズ全般に使用ができるので1本持っていると便利です!
切り方編
円形のものも四角形のものも、中心から放射状にカットします。
他タイプのチーズよりも刃にチーズが付きやすくなってしまうので、なるべくサッと切ってしまいましょう。
モン・ドールのような流れ出るようなタイプであれば、カットするのではなく、スプーンですくってそのまま食べる方法がおすすめです。
ウォッシュタイプの保存方法
ウォッシュタイプは木の容器に入っている場合が多いため、基本的にはそのまま保存をしてください。
木箱に入っていないものであれば、中身が流れ出ないようにアルミ箔などを折りたたみ固めたものを切り口に添えてください。
そのうえでラップやオーブンシートなどの紙に包み容器に入れましょう。
モン・ドールなどの溶けているタイプの保存方法
例えば、400g程度のモン・ドールは1日で食べきれない場合が多いと思います。
その場合は、表面の皮(表皮)を蓋代わりにとっておき、食べ終わったらまたかぶせる方法があります。
表皮が柔らかすぎて蓋にできない場合は、スプーンですくった空洞部分に対してラップを詰め、チーズに密着させてください!
少し汚く見えてしまいますが我慢です!
モン・ドールは本当に乾燥が早いのでこうしないと風味がなくなってしまいます。
代表的なウォッシュタイプのチーズ
エポワス
マール・ド・ブルゴーニュという地酒で表面を洗うため、独特な香り・風味がするチーズです。
クセがとても強く足の匂い・雑巾の匂いといわれてしまうことも…
でも大丈夫!香りが強いチーズほどうまみが強いので、ぜひ挑戦してみてください!
モン・ドール
冬限定で販売されるとろっとろなチーズです。
香りと風味どちらもとても強いものになるので、クセの強いチーズが食べられる方は是非食べてみてください。
日本では400~600グラムのものが売られており、比較的大型になります。
マンステール
スーパーにも大体販売されているナチュラルチーズです。
ウォッシュタイプの中では比較的クセの弱いものになるので、挑戦がしやすいチーズです。
蒸かしたジャガイモの上に乗せてオーブンで焼いたり、パンと食べるとミルクのうまみを味わうことができます。