【ブルー・スティルトン】食べると変な夢を見てしまう英国女王が愛したチーズ

日本三大ブルーチーズの1つブルー・スティルトン。

三大ブルーチーズは?と聞かれたら、「ゴルゴンゾーラ」「ロックフォール」残りは…なんだっけな??
と、知っている方が意外に少ないスティルトン。

実際には、英国女王のエリザベス2世の大好物で、毎日食べていることや、
食べると変な夢を見る確率がぐっと上がることでも有名です。

スティルトンは3種類に分類されていて、ブルー/ホワイト/ヴィンテージに分けられています。
今回は通常のブルー・スティルトンについてご紹介します!

目次

スティルトンの特徴

今回食べたブルー・スティルトンPDO
チーズの名前ブルー・スティルトン・チーズ(Blue Stilton Cheese)
チーズの分類青カビタイプ
原料乳牛乳(殺菌)
産地イギリス

見た目はガサガサで乾燥した白っぽい表皮が生成されています。
そのせいか、三大ブルーチーズの中では1番水分量が少ないため特有の臭みが薄く、ブルーチーズを食べなれていない方でも食べやすいチーズなのが特徴です。

スティルトン発祥の地

このチーズの名前であるスティルトンは、イギリスロンドンに近いスティルトン村という宿場町が発祥だそうです。

今となってはスティルトン村でスティルトンチーズは生産されておらず、イギリスのその他の地域で生産され、数社にしか製造許可が下りていないそうです。

ブルー/ホワイト/ヴィンテージの違いは?

スティルトンといえば基本的にブルー・スティルトンを指しますが、実際には3分類されます。

  1. 本ブログで紹介をしている青カビを使用している、ブルー・スティルトン
  2. 青カビを使用していない、ホワイト・スティルトン
  3. ブルー・スティルトンを長期熟成させた、ヴィンテージ(またはマチュアと表記)・ブルー・スティルトン

ホワイト・スティルトン

ブルー・スティルトンと異なり、青カビを使わず、なおかつ熟成させないためフレッシュチーズに分類されます。
そのため、爽やかな酸味が特徴のチーズです。

デザートチーズのように、ドライフルーツを練り込んで製品化することが多いそうです。

なぜここまでブルーと性質の違うチーズがスティルトンを名乗れるのか、疑問に思い調べてみました。
結果あまり良い文献が出てこず、憶測の域ですが…
ブルーと製造工程は全く同じで、青カビ添加+熟成前に商品化させたものをホワイトとして販売しているのかなと思っています。

ヴィンテージ・ブルー・スティルトンまたは、マチュア・ブルー・スティルトン

熟成期間によってマチュア、さらに熟成させたものはヴィンテージと表記されます。

マチュアは10~15週間熟成
ヴィンテージは15週間以上熟成

名前の通りヴィンテージは長期熟成しているということがわかると思いますが、マチュアは聞きなれないと思います。
英語でmatureと書いて、成熟したなど、熟すという意味合いがある言葉のようですね!

チェダーチーズなども、マチュア・チェダーとあったり、様々なチーズにもマチュアという言葉がついています。
ある程度熟成しているんだな。と思ってOKです!

農林水産省のこちらのページで分類について詳しく記述があるので興味がある方は是非見てみてください。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/designation2/71.html

スティルトンの面白情報

英国女王エリザベス2世が愛するスティルトン

現在95歳のエリザベス2世ですが、毎朝スティルトンを食べているとか。

また、来日した際には以下のようなことがあり、スティルトンの面白話として残っています。

1975年エリザベス女王来日の際、宮内庁より当社へスチルトンの注文がありました。「女王のお召し上がり品」ということで、英国の仕入先から特別に空輸を行い来日に間に合わせました。エリザベス女王はスチルトンが好物で、京都御所へもお持ちになり、朝食時に召し上がったそうです。

チェスコ株式会社-チーズのこぼれ話より http://www.chesco.co.jp/cheese/product/884-2/
KEN

それほど日々のルーティンに欠かせないものだったんですね!

なぜスティルトンを食べると変な夢を見る!?

2005年と少し古い情報になりますが、ブリティッシュチーズボードという委員会が調査を行った結果で、
「睡眠の30分前に20グラムのスティルトンチーズを食べて就寝した結果、70%の割合で変な夢を見た」という結果を発表しています。

また、食べるチーズの種類によってもよく見る夢の種類が変わった結果もあるそうなので、調べてみると面白いですよ!

ちなみになぜこの結果になったかですが、スティルトンにはビタミンB6が多く含まれており、そのビタミンが作用してこのような結果になったのではないかと推測されています。
また、ビタミンB6が入っているサプリでも近い結果が出ているそうなので、信ぴょう性が高そうです。

スティルトンを食べてみての感想

まずは外観や香りから

表皮が乾燥していて白っぽく、粉を吹いているような見た目でした。
香ってくるのは、チーズでは嗅いだことのないような、ナッツをローストしたような香ばしい香りが印象的ですね!

特に、ブルーチーズでは鼻を突くような刺激臭がするものが多いですが、このチーズは一切しないので、ブルーチーズが苦手な方にもってこいだと思いました。

カットしてみると外側程乾燥しているため、もろくぽろぽろと崩れます。
中心は適度に水分が含まれていて香りも少し強く、しっとりしています。

肝心の味は?

食べてみてびっくりです!
とにかくブルーチーズっぽさが少ないんです。

書いたように、ナッツをローストしたような香りが強くて、味もローストナッツのような味わいで香ばしいんです。
また、比較的水分量の少ないチーズだからか、塩味も穏やかに感じられますし、複雑でミルクのコクが強くて個人的には最高の味わいです!

世界三大ブルーチーズの中で1番食べやすい

私の中では1番食べやすいと思いましたし、ダントツトップで美味しいと思いました。

それにクセが少ないからか、いろいろな飲み物、食べ物とも相性が良く思いました。

スティルトンを食べるなら…

日本では知名度が少ないからか、スーパーなどではほぼ見かけません。

ブルーチーズを何から食べようかと迷ったらスティルトンがおすすめです!

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