2021年11月に世界チーズアワードで上位16位に輝いた、長野県 Atelier de Fromageさん(アトリエ・ド・フロマージュ)の翡翠。
このチーズが食べてみたくなり、長野県へ出向いてみました!
そんな世界でも認められた翡翠はどんなチーズなのか!?ご紹介していきます!
翡翠の特徴
チーズの名前 | 翡翠 |
チーズの分類 | 青カビタイプ |
原材料 | 生乳(長野県産)、食塩 |
内容量 | 80g(写真のサイズ)。 通常は150g |
産地 | 長野県東御市 Atelier de Fromage(アトリエ・ド・フロマージュ) |
パッケージに使われている、茶色いクラフト紙のパッケージシールや、チーズを包んでいる白い紙もほかのチーズ工房にはない、薄いけどしっかりしている和紙のようなものを使っていてかわいらしいです…!
開けてみると、フランスの有名なブルーチーズ「フルム・ダンベール」のような円柱状をしています。
今回購入したものはさらに薄く切ってあり、消費しやすいサイズになっていました。
同チーズ工房では、「ブルーチーズ」という名前のチーズも販売がありますが、翡翠とは別商品です
特徴的な表皮
私的に、ほかのチーズと違う。特徴的だな。と思う部分がチーズの表面を覆う表皮でした。
表皮はほぼ無いんじゃないの?と思わせてうすーく表皮がついているんです。
他にも、酵母熟成タイプのようなしわが寄っていて、本当に翡翠のような色をしていてブルーチーズでは見たことのない色をしています。
めちゃくちゃきれい…
普通、表皮が薄いタイプや無いタイプは、内部の水分が多くベトベトなものが多いですよね。
後で紹介しますが、翡翠は適度な水分量で食べやすくて、表皮までしっかり味があり美味しく食べられました。
表皮はチーズの過剰な乾燥などを防ぐ役割があります。
翡翠の誕生秘話
元々当チーズ工房では通常の「ブルーチーズ」(商品名です。)を販売していましたが、
「もっとブルーチーズっぽいチーズを食べたい!」という要望からこの「翡翠」が誕生したそうです。
そこでこの翡翠は、現在も販売のある「ブルーチーズ」をさらに凝縮させ、風味を豊かにし塩味・青カビの刺激を強くしたそうです。
また、チーズに繁殖させる青カビの種類すらも変えている徹底ぶり!
今回私たちは、通常販売のブルーチーズを購入しておらず、食べ比べができませんでした…後悔です…
普通のブルーチーズも受賞歴がすごいんですよ!
数々のタイトルをゲットしている、つよつよ受賞歴
このチーズは国内外のコンテストで多くの賞を受賞しているチーズで、これからも期待できるチーズですよね。
中でも2021年11月にスペインで行われたばかりの、「WORLD CHEESE AWARDS 2021 」では、上位88のチーズにしか送られないSUPER GOLDを受賞して、世界に名前を残すほどの超実力派!!
さらにさらに、SUPER GOLDの中でも1選目・2選目とあって、2選目の上位16のチーズにも選ばれるほど…本当にすごいことです。
このチーズアワードの16位以内がどれだけすごいって?
世界各地から4000種類ものチーズが集まっていて、さらに伝統的製法の無殺菌乳から作られているチーズにも勝っているってところですよ!
- WORLD CHEESE AWARDS 2021 SUPER GOLD(BEST 16) 受賞
- 第12回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト 金賞 受賞
- JAPAN CHEESE AWARD 2018 青カビ部門 銅賞 受賞
- JAPAN CHEESE AWARD 2020 青カビ部門 金賞 受賞
翡翠を食べてみての感想
長い説明ばかりしてきましたが、早速食べてみましょう!
と…食べる前にまず香りからですよっ!
キノコのような香り。似ているチーズで例えるとー…スティルトンに近いかも?
でもそこまで主張が激しいわけではなくて、弱めのキノコの香りがふんわりとやってきます。
私たちはスティルトンが大好きなので、期待です!!
口に入れてみると、結構しっかりしたチーズなんだけど、体温でスッと溶けてなくなっちゃう潔さ。
ブルーチーズの中では塩味は抑え気味で、苦手な方が多いピリッとした刺激はゼロです。
期待通りスティルトンにも似た、ナッツやキノコのような焙煎した香りや味が一気に広がるんです。
またブルーチーズだと濃いミルキーさを感じることが少ないですが、このチーズは結構強めにミルキーさを感じられ、本当に複雑な風味や味のするチーズだと思いました。
スティルトンを例にしてばかりですいません…日本だとスーパーでも売っている手軽さなので比べやすいかなと…
翡翠を食べてみて
口の中に翡翠がなくなった後でも、塩味やチーズのうまみは口にずっと残って後を引く、他にはあまりないタイプのブルーチーズだと感じました。
ブルーチーズでもピリッとした刺激や強い塩味が無く、ブルーチーズに苦手意識のある方でも、クセのあるチーズが好きな方でも誰でも食べられるチーズだと思います。
人によって好き嫌いは分かれますが、私たちの中でNo1に美味しいブルーチーズでした!
2022年2月現在
翡翠を食べるなら…
今時期受賞の影響から、インターネットでの販売は絶望的かもしれませんが…
こちらから確認してみてください。
もしくは公式でも取り扱いがあることも…
店舗が近い方はなるべく伺ったほうがいいです!
本店や、軽井沢の店舗にも行きましたが、どちらでも小さなサイズでの販売がありました。
Atelier de Fromageを特集した書籍紹介!
以前の記事でもこの書籍をご紹介しましたが、日本のチーズ工房に焦点を当てたツウな書籍があるんです。
それが「日本のナチュラルチーズ」という書籍。
このAtelier de Fromageさんも掲載されており、チーズ作りへの熱意と想いも知ることができますよ!
チーズ工房情報
本店や、支店にも行ってみましたが、どちらも取扱商品は大きく変わらない印象でした。
本店は少し便の悪いところにあるので、お手軽さは軽井沢の店舗かな?と思います!
あっ、でも本店ではレストランがあって、チーズの盛り合わせもあるのでぜひ!
下の店舗情報は本店の情報ですが、支店も多くあるので定休日が重なってしまった場合は他の店舗をチェックしてみてください!
工房名 | Atelier de Fromage 本店(アトリエ・ド・フロマージュ) |
住所 | 〒389-0501 長野県東御市新張504-6 |
営業時間 | 【売店】10:00~17:30 【カフェ】10:00~17:30(L.O.17:00) |
定休日 | 第2・4火曜日 |
電話番号 | 0268-64-2767 |
駐車場 | あり(10台前後) |
ホームページ | https://www.a-fromage.co.jp/ |